ラジオから聴こえてくる声
あなたはラジオを聴きますか?
私はよくラジオを聴きます。
その中でも特に好きなのは、朝の時間帯のNHKラジオ第1と、夜のNHKラジオ第1のラジオ深夜便です。
ラジオを聴いていると、映像でみるよりもより言葉を通じて届いてくるものが、心のより深いところに届いている、そんな感覚になることがあります。
誰かに受け止められる誰かの声
朝の時間帯のHNKラジオ第1では、視聴者の方からのお便りがよく読まれます。
そのお便りには特にテーマが設定されていません。
番組の途中や合間で読まれるお便りは
高齢者の方が自身の独居の思いを綴ったもの、
ある主婦の人が道端で見つけた見慣れない草花のこと、
自分の子どもが不登校で悩んでいること。
そんな様々な人の、様々な風景がラジオを通じて耳に届いてきます。
いつも同じ時間帯にラジオを聞いていますが、聴いている中でこんなことが起こります。
介護の悩み、独居のさみしさ、そんな思いを書いたお便りが読まれると、そのお便りに対する反響がまた別のリスナーさんから寄せられるのです。
誰にも言えなかった心の内が書かれたお便りに、誰かが反応したお便りが読まれると、聴いている私自身が「誰かが誰かに受け止められた」という、感覚になります。
物語の交換
読まれるお便りというのは、一つの「物語」です。
それに寄せられる反響のお便りもまた、別の人の「物語」です。
このお便りとそれに対する反響のお便りは「物語」の交換。
人が「もうすこし頑張ってみよう」「自分でもできるかもしれない」そんなエネルギーをもらえることがあるとしたら、それは誰かとの「物語」の交換ができた時ではないでしょうか。
私がワールドカフェの活動をしているのは
ワールドカフェがまさに「物語」の交換だからです。
あなたの「物語」は誰かのエールになるかもしれない。
わたしの「物語」はあなたの鍵になるかもしれない。
そこにあるのは、最初の「物語」への共感そしてエール。
「物語」の交換としての対話ができる場を、この社会にもっと増やしていきたいと思っています。
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