株式会社＝営利
あなたは株式会社というとなにを想像しますか？
「え？株式会社？ビジネスをするところ？」
「サラリーマンの知り合いは株式会社につとめてるよ」
皆さんは株式会社にどんなイメージを持っておられるでしょうか？
「営利というかお金儲けをするところだよね」
実は会社というのは株式会社以外にもいくつかの種類があります。
例えば合同会社。
例えば一般社団法人。
その中で一番一般的なのが株式会社でしょうか。
株式会社は今の日本でビジネスをするのに一番多く一般的な会社ということができます。
非営利ってなんだろう？
あなたは、非営利という言葉を聞いたことがありますか？
「あぁ、ボランティアとか？」
「ほらNPOみたいに儲けないってことだよね」
ここで非営利という言葉についてすこしお話をさせてください。
例えばNPO法人の設立をお考えの依頼者の方から
「NPOは非営利だから儲けてはいけないんですよね？」という質問をいただきます。
実は日本では非営利の考え方が、多く間違った形で伝わっています。
営利＝お金を儲ける、人件費をちゃんともらう
非営利＝お金を儲けない、ボランティア
という誤解がされていることが多いのです。
実は非営利でも事業などを行って多く儲けることは構いませんし、それで働いている人たちに十分な人件費を払うことも問題ありません。
「非営利」とは、その会社や組織が、利益を上げてもその利益を構成員（株主や社員、会員など）に分配しないという「非分配」という意味なのです。
ですからその団体が社会に対してなにか事業を行い、大いに儲けて売上を上げても、そこから経費を引いて、人件費を払って、残った利益を団体の構成員に分配しなければ、それは非営利であるということができるのです。
非営利型株式会社って？
今日のタイトルに非営利型株式会社、とあります。
「あれ？株式会社って営利だってさっき言っていたよね？」
そうです。株式会社は営利団体です。
ところが、営利であるはずの株式会社を、自分たちの会社のルール（定款）にあえて「剰余金を株主に配当をしない、社会貢献している人や団体に寄付をする」と明示して非営利の形をとった会社があるのです。
そんなルールを決めた会社を非営利型株式会社と呼んでいます。
非営利型株式会社はれは会社法上の概念ではなく、まだ日本では数えるほどしかいない会社です。
今月、岐阜県において非営利型株式会社の設立のお手伝いをしました。
おそらく岐阜県初の案件だと思います。
営利の株式会社のスピード感を持って、事業として社会的課題の解決を目指す非営利型株式会社。
これから要注目の会社の形のひとつです。
非営利型株式会社はもちろん、株式会社、一般社団法人等、法人格設立をお考えの方は是非ご相談ください。
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青木文子司法書士事務所
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