ライティングゼミで人生は変わるのか?
「文章は上手くなりたいけど。ライティングで人生なんてかわるの?」
思えば去年の今頃です。
FBに流れてくる天狼院書店のライティングゼミ。
その広告が目の端にチラチラ見えていました。
《人生を変えるライティング教室》
と謳い文句がつけてありました。
いやいやいや。
ライティングで人生は変わるとは思えない。
でも、ずっとずっと気になっていました。
なぜ気になったのか。それは分かりません。
何度も何度もライティングゼミの案内のページを読みました。
思い切って申し込んだのは去年の10月開校のライティングゼミ。
そこから毎週2000字の記事を書く4か月のライティングゼミ生活が始まりました。
毎週2000字の原稿を書いて、
それがコンテンツとして認められたら
WEBに記事として掲載される。
最初の1か月はひとつの記事も掲載されませんでした。
文章力に自信があった訳ではありませんが、凹みました。
でも今ならわかります。
天狼院の店主三浦さんが
「(ゼミで記事を)落とす(=掲載しない)ことはサービスですから」
と言っていた意味が。
掲載されない時代があったからこそ、見えてきたものがありました。
毎週毎週2000字。
書くことを重ねていく中で、すこしずつ書くことが楽しくなっていきました。
ライティング・ゼミプロフェッショナル
ライティングゼミもあと残り1ヶ月になろうをする頃。
「へぇ~、毎週5000字のプロゼミってあるんだぁ」
ライティング・ゼミプロフェッショナル。
ライティング・ゼミの上級コース
本気でプロを目指す「ライティング・ゼミプロフェッショナル」通称プロゼミがあることを知りました。
当初、自分とは全く縁がないところだと思っていました。
「メディアグランプリの週間1位をとった方は、
プロフェッショナル・ゼミの入試免除なんですよ」
ライティングゼミの終盤、偶然にも週間1位を
とった私に天狼院スタッフの川代さんから来たメッセージ。
この言葉に乗ったのがまずかった……
うっかり入ってみたら、
ライティングゼミとは全く違う空気感。
要求されるレベルの高さ。
所属している皆さんの文章の上手さ。
そしてなにより、店主三浦さんの率直で厳しいフィードバック。
急にハードルが上がりました。
そして書くことが怖くなりました。
「大変なところに入ってしまった」
これが正直な気持ちでした。
途中、もう書けない、と何度も思いました。
前回の期のプロゼミで私は
ずっと続けてきた皆勤の課題提出を2回、未提出しました。
今週はもう無理だ、とか、
この素材では掲載されないな、とか
いくつも自分に言い訳をして。
毎週土曜日23:59の〆切直前。
まだタイムアウトでないのに諦めた自分。
プロゼミが次回の第8期で最終とアナウンスが入ったのがその頃でした。
読んでくれる誰かのために
プロゼミがなくなる。ショックでした。
書くことは大変だった。
三浦さんのフィードバックもあまりに率直だ。
でも書く場所があること。
ゼミ生の皆さんの文章が読めて、やりとりができること。
それは私にとって宝でした。
学ばせてもらえる場所や機会は
いつもあるわけではないんだ。
せっかくフィードバックをもらえる
機会があったのに。
どうしてそこから逃げるようなことをしたんだろう。
そう思いました。
そして今期のプロゼミにあたり、自分にふたつのことを決めました。
・プロゼミ8期はなにがあっても必ず12課題全提出する。
・掲載するされる、三浦さんから良いフィードバックをもらえるかどうかは結果。
読んでくれる、誰かひとりのために全力で書く。
「読んでくれる誰かひとりのために」
特にこの言葉が私を変えてくれたように思います。
読んでくれる誰かのために。
読んでくれるあなたのために。
文章は誰かに読まれて、はじめてその世界が立ち上がります。
そうして文章は誰かの心に届いていく。
そのことにようやく気がつけたように思います。
私にとってそのことに気がつけた意味はとても大きかったのです。
文章に限らず、話すことも仕事することも。
誰かひとりのために。
あの謳い文句は正しかったのです。
ライティングゼミで人生が変わりました。
『パズルのピースが消えた時 』
このあとは天狼院が発行する
雑誌『READING LIFE』編集部のライターズ倶楽部に所属します。
今まで私の掲載記事を読んで下さった皆さん、そしてプロゼミでご一緒してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
これからも文章を書き続けていきます。
そう、誰かひとりのために。
そんな私の1年間のライティングゼミ、プロゼミ最終の掲載記事です。
この記事が最後に書けたことが本当に嬉しいです。
読んで頂けたら嬉しいです。
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