岐阜モスクって知っていますか？
今年もあと2か月ほどですね。
年末の大晦日やお正月。
大晦日のお寺での除夜の鐘つき。
お正月の初もうで。
あなたは神社やお寺に行ったりしますか？
友達との秋の京都旅行。
例えばそこにお寺があると友達と一緒にお参りで手を合わせたりするのではないでしょうか。
そんなあなたが初もうでに行ったり、お参りする宗教の建物。神道は神社ですし、仏教はお寺。
世界にはそれ以外にもいくつもの宗教があります。
キリスト教なら教会ですよね。
それでは、イスラム教の寺院は見たことありますか？
イスラム教の寺院を「モスク」といいます。
岐阜県にも実はモスクがあるんです。
場所は岐阜大学の近く。
そんな「岐阜モスク」で開催されている、毎月第4日曜日のイスラーム文化講座でお邪魔できると知って問い合わせしたのは数日前。
電話に出てくださったのは流ちょうな日本を話される方。「ごめんなさい、今礼拝中なので後からお電話いただいてもいいですか」。
ちょうど12時半過ぎ。一日の5回ある礼拝のお昼の礼拝の時間に電話してしまっていたのでした。ごめんなさい、とお詫びして後から予約のお電話させていただき、お邪魔させていただくことをお願いしました。
「岐阜モスク」お伺いしました
さて、当日の朝。
岐阜大学近くの「岐阜モスク」を目指します。
田園風景の中に突然現れるドーム屋根。
白い建築と水色のドームは、田園風景に溶け込んでいます。
入り口は男性用入り口と女性用入り口の別々になっています。
イスラーム文化講座
今日のテーマは「スリランカ」
今日のテーマは「スリランカ」。
スリランカ人の方がスリランカの国についてお話してくださいました。
印象的だったのは３つ
①多宗教共生！：仏教ヒンズー教イスラム教それぞれの宗教の人たちが一緒にそれぞれ尊重して暮らしている。
②世界で一番休日が多い国？：満月の日はお休み。各宗教の休日がそれぞれ全部お休みになるとのこと。
③大学まで教育は無償。でも大学に行かずに専門学校で専門職の学びをする人も多い。
その後、モスクの中の見学をさせて頂きました。
礼拝場はモザイクのタイルが美しく、壁にはお祈りの時間を示す専用のデジタル時計がかけられていました。
また、モスクの中には文化センターがあり、アラビア語講座などがあるとのこと。
見学のあと、ムスリムの女性の皆さんが持ち寄ってくださった、各国のお料理をふるまっていただきました。スリランカ、バンクラディシュ、マレーシア、皆さんそれぞれのお国の味付けとのことで「美味しかったら作り方教えますよ～」と声をかけていただきました。
食事はは男女別のお部屋で頂きます。
各国のスパイスが効いたお手製の料理はとてもおいしかったです！
イスラム教という信仰
お料理をいただきながら、ムスリムのみなさんにあれこれ質問させていただいていました。
大学時代民俗学専攻で、論文が「信仰」にかかわるテーマだったため、皆さんにとって信仰とはなにかというお話をぜひお聴きしたかったのです。
おひとり、日本人女性の方で、自分がムスリムになることを選んでイスラム教に改宗してから結婚されたという方がおられました。自分にとってイスラムの教えは最後にたどり着いた場所とのこと。
また別の結婚してイスラム教になられた方は最初は義務感でお祈りをしていたが、今では毎日の祈りの中で神に対峙することがなにより大切な時間だとおっしゃっていました。
それぞれの信仰。
最後にお願いしてコーランを詠んでいただきました。
響きのある声で読まれる静かなリズムのコーラン。
声に出して唱える。声に出して祈る。祈りの原型とはそういうものなのかもしれない。そんな気持ちになりました。
ちょうどこの日の朝NHKラジオ第一「著者に聞きたい本のツボ 」を聴いていたら、取り上げられていた本が『となりのイスラム』の著者内藤正典さんでした。
内藤さん曰く「イスラムというものは本来弱者に親切。弱者にどう向き合うかの前提が欧米と全く違うんです。」。
そんなお話が心にありながら伺った「岐阜モスク」。
イスラムという文化をもっと知ってみたくなりました。
また「岐阜モスク」のイスラーム文化講座伺ってみたいです。
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