境界線とあわいと
多くこの世では、
境界線というものを、
きっぱりとして、直線的なもの、と
とらえていることが多いように思う。
でも実は、
境界線というものは
揺らいでいて曖昧で、
陽炎のようなものかもしれない。
私がいて、あなたが居て。
その境界線はあわいにある。
あわい 【間】
向かい合うもののあいだ。
また、二つのものの関係。
あわいがあるから人は隔てられる。
あわいがあるから人は巡り会える。
あわいがあるから物事は
結ばれたり解かれたりする。
物語はあわいがあって
そこにはじめて立ち上がる。
時にそれは時空を越えて。
時にそれは人の意志によって。
私と世界のあわいは
どんな形をしているのだろうか。
私とあなたの境界線は
どんな揺らぎ方をしているのだろうか。
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