昔、人前で話せなかった私/バッターボックスに立つこと

昔、人前で話せませんでした。

「昔、人前で話せませんでした。」と言うと
多くの人に信じてもらえません。

今の私は年間50回近く、講演会や勉強会の講師をしているので、
昔、人前で話せなかった、というと
「またまた~そんなことはないでしょう」と言われます。

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小学校時代は、確かに口数が多く
廊下に立たされるようなおしゃべり星人ではありましたが
人前に立って話そうとすると、
緊張と赤面でフリーズしてしまう、そんな子どもでした。

 

いくつもの場数

転機は中学校の時に来ました。
入学時の担任の先生から、定員が足りずに困っていた生徒会に
立候補しないかと声をかけられたのです。

当時私の中学校では生徒会役員のなり手がおらず、
中学校1年生で右も左も分からず生徒会の学年代表を引き受け、
中学校2年生では生徒会長をやることになったのです。

生徒会長の仕事として
毎週月曜日の全校集会で15分ほど講話をするというものがありました。

団塊ジュニア世代でクラス数が多く、当時全校生徒が約1000人。
毎週毎週、その全校生徒1000人の前で
15分スピーチをしなくてはいけないのです。

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毎週日曜日の夕方近くなると、
翌日の全校集会のことを考えて胃が痛くなる日が続きました。
内容を考えて、原稿を書いて、それを読み返してみて
それをまた書き直して、でも上手くいかなくて
「あ~このまま逃げだそうか」と思う日曜日の夜。

毎週運動場の朝礼台に立つときは足が震えましたし
頭が真っ白になって原稿の内容が飛んだこともたびたびありました。

それでも不思議なものです。

繰り返すうちに少しづつ慣れていくのです。
少しづつ怖くなくなっていくのです。

バッターボックスに立つしか成長しない

ちょうど今日は高校野球の2016年甲子園決勝戦。
決勝戦は作新学院(栃木)が北海(南北海道)。
優勝は作新学院(栃木)。暑い夏の試合お疲れさまでした。

野球をやったことのある人が
ある日私にこう言ってくれました。

素振りだけでは絶対に上達しないんだよ。
バッターボックスに立つことを積み重ねるしか上達しない。

試合の流れの中で、
自分自身がバッターボックスに立つこと。

次にどんなボールが来るのか、
それにバットを振るのか振らないのか。
そんな本番のプレッシャーの中に身を置いてみるしか
上達ってしないんだと思う。

だから毎回その場に立つことが怖くて怖くて
でもバッターボックスに立つ。
その繰り返しでいいんじゃないかな。

それしか自分を育ててくれるものはないんだよ。

バッターボックスに立つしかない。
その言葉がいつも心にあります。

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人からはこう言われます。
「青木さんは緊張しないし、話がうまいから良いよね」。
そんなことはないのです。
もしそう見えるとすれば、それは場数を重ねてきたからだけだと思います。

どんな小さな勉強会でも講演会でも
毎回深呼吸をします。
そして緊張します。
毎回私の知らない
新しいバッターボックスだと思うから。

これからもバッターボックスに立つ機会を
頂けることに感謝して、
ひとつづつ丁寧にバッターボックスに立ちたいと
そう思っています。

 

 


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