書店という場所
あなたにとって書店ってどんな場所ですか?
最近はAmazonで本を買われる方も多いので、
「あまり本屋にはいかないよ」という方もおられるかもしれません。
もし、あなたが本好きなら、Amazonで本を買うにしても、いまだ書店は特別な場所かもしれません。
私にとって本屋さんは、人生にとって特別な場所でした。
クリスマスイブの午前中、東京でふと時間が空いたので、久しぶりに私にとって特別なその場所に行ってきました。
ブッククラブ回
東京、地下鉄の青山一丁目駅を降りると、すぐにHONDAの本社ビルがあります。
その裏あたり、ちょうど住所でいうと南青山にその本屋さんはあります。
半地下の階段を降りていくといつものように素敵な本の並びが出迎えてくれました。
ブッククラブ回は、Spiritual Bookstoreです。
あらゆるジャンルから独自の視点でセレクトした、国内外1万冊の書籍、
CD、GOODSなどを扱っています。
(略)
共通の意識と感性を持つ人達の本によるネットワーク。
直接は語り合わない人と人・・・でもシナジーはそんな関係からも誕生するはずです。「未来=Spiritual」。
何かを見つけたい時、ぜひ、ブッククラブ回をご利用ください。
ブッククラブ回のブロックに、当時日本で最初のリフレクソロジーサロンがありました。
今から約20年前。日本に入って来たリフレクソロジー。
実は私は日本の最初のリフレクソロジスト30人のうちの1人。
そのリフレクソロジーサロンに週3回勤務しながら、リフレクソロジーのインストラクターをしていました。
勤務の日の1時間ある昼休みの楽しみは、ブロックのお隣の「ブッククラブ回」に行くこと。
勤務の日は昼ごはんもそこそこに、ブッククラブ回で立ち読みをするのが楽しみでした。
そして、リフレクソロジーサロンでのバイト代はほとんどこのブッククラブ回での書籍代に消えていました。
からだのこと、農のこと、哲学のこと、宗教のこと、アートのこと、精神世界のこと。
20代の数年間、このブッククラブ回で浴びるように読んだ書籍の数々が私のベースになっています。
ひさしぶりに訪れた、ブッククラブ回はなにも変わらないまま、静謐で知的で、ワクワクする空間のままでした。
書籍の並びを幾つか写真upしますね。ピンと来た方は是非行かれてみてください。
今日の入り口。
野口整体の本がほとんどそろうのはさすが。
本の呼ぶ声
いまからするお話は、聞き方によって
「怪しいなぁ」と思われるかもしれません。
本屋の本棚で本を探すのが好きな方には
「そうそう!わかる!」と思われる方もいるかもしれません。
昔から、ブッククラブ回にいくと、その時に私にとって「こたえ」になる本が向こうから呼んでくれるんです。
「ここにいますよ」
「待っていましたよ」
もちろん内容がわかる本とは限りません。
内容がわからなくても呼んでくる声のする本があるのです。
ところが今回はなかなか本棚から本が呼んでくれません。
見知った本達は「久しぶりですね」というように声をかけてくれるのですが、今日の私の出会うべき本からの呼び声が聞こえてこないのです。
今日はこの一冊はないのだろうか。。
すこししょんぼりした気持ちで入り口の階段を登り始めたその傍らから静かな声が聞こえてきました。
「待ってましたよ」
目をやってみて「ハッ」としました。
20年たってもう一度この本なんだ。
それがどんな本だったかというお話は、また、こんど。
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