一服の茶
「茶の湯とはただ湯をわかし茶を点(た)てて
のむばかりなることと知るべし」
これは千利休の言葉。
世の中様々なことをつい難しく、権威づけて
考えがちですが、
今日、この千利休の言葉を体現している
一服のお茶を頂きました。
雲天庵
そんな一服の茶を点てて下さったのは
爲ちゃんこと「爲眞茶坊公史」。
トラックに乗せた自作の茶室「雲天庵」で
全国を回られています。
https://twitter.com/tamemasahito
托鉢ならぬ、托鉢茶室。
その喜捨だけで生活してると笑います。
トラックの上に乗った、3畳ほどの茶室。
これらはすべて自作のもの。
中は水屋も入れて3畳ほど。
この壁の窓の意匠がとても素敵でした。
最初の一服、
シェーカーで振った冷茶を頂きました。
茶碗はグラスで。
漆皿の上にはドライフルーツ。
爲ちゃんが話して下さる問わず語りを
聴きながらの一服の茶を頂きます。
しばらく話していて
今度は抹茶茶碗で薄茶を。
仕事と仕事の合間でしたが、
丁度人が途切れていたこともあり
長居してお話をしていました。
やると決めること
爲ちゃんの問わず語りは、
どれも風景が見えてくるようなお話ばかり。
一番印象に残った話を。
爲ちゃんが27歳ではじめて裏千家に入門した時こと。
なんと入門数ヶ月で茶席で
濃茶を点てることになったといいます。
これは茶道の中では異例のことで、
なぜそうなったか、茶席での顛末はいろいろあるのですが、
その話をしながらの爲ちゃんの言葉。
「やると決めるだけです。
出来るようになってからやろうという人は
きっと一生やらないですよ。
出来ないからやるんです。
やるから出来るようになるんです。」
「誰でも何でも、まず場をつくって
人を呼んでしまえば良いんですよ。
そうしたら出来るようになりますから。」
やると決める。
やるから出来るようになる。
場をつくれば動き出す。
あぁ、やはりそう言うことなのだなと。
爲ちゃんありがとうございました。
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